風の流れ。

岳人3月号、登山クロニクルに掲載。「I原真鈴鹿アルパインガイド御池岳未踏のルートフリーで踏破。」

いつか中道で出会って名紙を頂いたMベルの方だ。たしか滋賀県に住んで大阪に通っているといわれた・・・。
あのきゃしゃな体のどこにそのエネルギーが潜んでいるんだろう。身のこなしが軽やか。出会った日は地下足袋のようなスパッツを付けて「風のよう。」な雰囲気。上水晶から見え「壁を越えて来た。」と言われたから後尾根から登られたようだった。
正規のルートを行くよりここからはどうなっているんだろうということが気になって横道にそれてしまったと岳人11月号にも書かれていた。それは誰もいっていない所をフリークライミングするってことだったようだ。

「御池岳ボタンブチの東端に高さ70m石灰岩の良く目立つ白い壁がある。それがボタン岩。滋賀県のブナの美しいT字尾根からのアプローチ。所見でのフリーソロで開拓。おそらく壁自体の初登かとも思われる。手付かずの岩場はしっかりした岩と浮石の判断が難しい。鈴鹿の山々を見渡すロケーションがいいことと岩と対話しながら新ルートを開拓したことに満足できたとある。」
そしてボタン岩の写真に登攀ルートが書かれている。
ザイルなしでのフリーソロ。
あの日、出会わなければその記事に目も止まらなかっただろうに・・・。
御在所岳には我々のような中高年の山歩きと違って、レベルが格段上の凄い方々が登って見えるので驚かされます。