本谷で、本格ラッセル

昨日(1月27日)相方は中道。大羽根に車を置いたOさんが七合目で到着。一晩で1m近く積もった雪を三人でラッセル四時間。体脂肪率がめちゃ低いOさんは低体温症になって大変だったそうだ。この日は風がきつく気温も低かった。酷寒の御在所だ。

2018年1月28日 くもりのち小雪
本谷〜中道
駐車場でアイゼンをつける。出発8:00頃。スカイライン新雪20cm。A吉さん等と七人ほどで本谷へ。雪のない熊野から見えた二人は「いい人に出会ってよかった」と一緒に行動する。

「一枚岩」
一枚岩の上、トレースがないので尾根に進む。バンド岩は、左から。鎖にピッケルをかけて。大黒滝は凍っていた。その上に雪が乗っている。

「大黒滝」
滝の上に出た。中ほどから滑滝へと降りる。いよいよラッセル。トレースはないし、雪は深いし。多分1m以上。頭上からピッケルで雪をかく。しっかりした堅い雪。膝で押す、踏む。

「滑滝」
足元の雪は何度も踏んで固める。登山道を行った人が落とす雪が頭に落ちてくる。降って来る。大きい岩のふちは雪がないので嵌り込む。行き止まって、右に回り込み、氷柱のできる岩に辿りつく。右手、右足でチムニー登り。体の右側を雪のついた岩に押しつけながら登ると、左の岩に一歩踏み出せて登れた!道を切り開くことができた。この頃、7人。

「くぐり岩」
くぐり岩は渋滞していた。その後の吹き溜まりが深そうだ。ラッセルさんに、山岳会さんがトップを交代して速く進むように声をかけてくれる。それからほとんど若くて背の高いNさんがトップでラッセル。二番手の私もほとんど同じ。ピッケルでかいて、膝で押して踏んでの作業。つぼ足の穴に回りの雪を入れて何回も踏んで一歩を作る。その後も背を越すほどの吹き溜まりが何度も現れる。最後の氷爆辺りでトップをやらせてもらう。腕、肩、膝、足と全身の各部をフル回転させてラッセル。こんな本格的なラッセル、そう体験できるものではない。多分、数年に一度。ルンルンでかきかきしていたら、右からのNさん道に合流した。5m以上進んだかな?ヤッター!

「本谷上部」
とうとう、総勢18人ほどで今日の本谷を登り切りました。我々はトラロープに進んで、尾根へ、若い人四人はドンつきから。熊野さんは大黒岩へ。尾根の雪は腰くらいまである。フワフワモフモフの雪を一の谷、人口の氷爆へと泳ぐ。ここで雪泳ぎできるなんて思っていなかった・・・
人口の氷爆到着13:00。5時間の雪もがきでした。しぜん学校でマイナス4度。ずっといた本谷は寒くて体感的にはもっと低かった・・・

「人口氷縛への雪壁」

「人口氷縛」

「人口氷縛」
山岳会さんと、朝陽台で軽くパンを齧る。ダウンを羽おっていれば暖かい。いつかのように凍えることはない。降りの中道はまたまた腰まである。凹各部の下までずっとふわふわもふもふ。小雪が舞って来た。この新雪があるのでよりふっかふか。



鹿の湯についたのは3時で、ワクワクチケットはぎりぎりセーフでした。