左俣を登る!

2018年1月21日 くもり
三ツ口谷〜左俣〜鎌ケ岳〜武平峠〜中道
一の谷茶屋に駐車。先週の雪は溶けてしまった。日陰の雪は凍っているが、新雪はない。今日はいつもと反対に、鎌ケ岳から御在所へ。ダム湖跡の雪はスプーンカットになっていた。涸沢で見たような雪面。雨が降ると鈴鹿でもこうなるようだ。小滝の上でアイゼン着用。大滝手前の沢は深くなっていた。この辺りは雪がなくて崩れそうな道を行く。上の滝は凍ってない。

左岸沿いに高巻いて登る。残雪をよく見て、一歩ずつ確かめながら足を置く。どこでもひとつ間違えば落ちる・・・
普通に尾根に登ろうとすると、「左俣を登ろう」と男性軍。「今日は締まって堅い雪だから蹴り込んで登れば楽しい」そうだ。でも脚力も体力もいるよ、私、ついていけるかな?二対一で決定。谷の雪はガチガチ。左俣の降り口まで嵌り込むことがなかった。ただアイゼンの跡だけが残る雪面だった。既に誰かのトレースがあるそうだ。
さて、いよいよ急な堅い斜面を登り始める。気合いを入れて、ピッケルを射す。二人の蹴り込んでくれたトレースにつま先を置いて確実に一歩ずつ進む。後ろを振り返ると急斜面。ひとつ間違えばどこまでも行くよ!それに、寒い。冷蔵庫に入ったようなもんだ。


絶対落ちないようにしようと思うと、緊張して、手に足に力が入る「あづき沢の登りもこんなもん?」とT尾さん。たしか、これくらいの急登が続いて、見えるのは青空と白い雪斜面だけだった。そう思えば楽しいね。緊張がちょっとほぐれた。

最後の急登、左にトラバースしながら登り詰める。途中では下を見ないで、ただひたすら今の一歩だけに集中する。無事シャクナゲ林に到着。よく頑張りました。花芽をいっぱいつけたシャクナゲと大きい木が迎えてくれた。なぜか冬だけ目に止まるこの木。逞しい!

尾根に辿りつくまでの急斜面も今まで以上に堅くて気が抜けない。一歩ずつしっかりアイゼンをきかす。藤内沢同様、ふくらはぎがパンパンだ。尾根に陽が射して眩しい。ここの雪は柔らかい。緊張が緩んでドッと疲れが出て、足が重くなった。


鎌ケ岳。
山頂の祠と鳥居は半分雪に埋もれていた。風はない。ポカリ、コーヒーを頂く。お二人さんのお陰で、無事左俣を登れました。今日の雪だからこそ登れた左俣なのだ。感激!
御在所への雪はどうかな。岩場には雪らしい雪はない。源頭部でアイゼンをはずす。峠へは、残雪があったり、なかったりと疲れる道だった。峠で中道から来たO田さん等とバッタリ。そこからは嵌り込む残雪と岩の道。岩が出て来るとなぜか元気になれた。
しぜん学校。
スキーとそり遊びの人で大賑わい。氷爆が半分溶け落ちていた!
中道は、踏まれて堅い雪道。時々滑ると、お尻が痛かった。雪泳ぎできる新雪はないし・・・キレット手前で、A吉さん等と一緒になる。降りは勢いがついてあっという間に茶屋に着く。今日も、ワクワクチケットで鹿の湯へ。