「飛んだ1600キロ」アサギマダラ


昨日のC新聞に「飛んだ1600キロ」山形のチョウと題してアサギマダラの写真が掲載されていた。
八月中旬に蔵王スキー場でマーキングされた蝶が十月旬に鹿児島県奄美大島で捕獲された。
アサギマダラは高い山に生息。夏から秋にかけ南下する。
山形県自然観察調査員Yさんが生態調査のため捕獲した380匹のうちの一匹。羽に場所を示す「YZAO」日付「8/20」捕獲した山形の山岳ガイドのイニシャル番号「YZ2」が油性ペンで記してあった。
鹿児島県の男性が自宅近くを散歩中、発見して捕獲した。山形県の報道機関に問い合わせ生きたまま宅配便でYさんに届けた。
Yさんは「過去にも蔵王から、福島県群馬県、愛知県で確認された例がありこの付近が飛行ルートとみられる。飛ぶ力が弱いので自力での移動は難しい。気流に乗って上昇下降を繰り返し長距離を飛んだのではないか。」といっている。
というものだった。

今年の夏、私が見たアサギマダラもそのルートで渡っていったんだ。きっと・・・。御在所岳のも、後立山で見た蝶も、鎌ケ岳で、そしてイブネで見た蝶も・・・。
2000キロ近くも飛ぶと聞いていたが事実なんだ。あの頼りない飛び方でと思っていたがやはり気流を利用して飛ぶのだ。賢い。わずか二ヶ月で鹿児島まで渡るなんて。その先はどこまで行くのか。何がそうさせるのか。不思議な蝶。

捕えられた蝶は奄美まで飛んだのにどうなるのかな?油性ペンで記号を書かれて羽は重くなかったか?燐粉は取れたんじゃないかな?いろいろ心配する。
そんな災難?にもめげず1600キロ飛んだという。印を付けられた事も知らずに・・・。

せっかく南下したのに又北に戻されて体の調子が狂ってしまったかも?できればもう一度奄美で放してやってほしい。蝶に代わってお願いする。

水色と茶色の美しいステンドグラスのような蝶にますます魅せられる私だった。