法要と結婚披露



2005年11月19日 

夫の父、子供達の祖父の50回忌法要。
親族40数名が我が家に集合。
私は、又旅館の女将さん。この日のために準備と掃除に明け暮れる。
床磨きもガラス磨きも布団の準備もお寺の事も何もかも。
当日は手落ちのないように引き物も名前シールをつけて。食事の手配も。
もう良妻賢母は卒業したいのにこんなイベントがあればやらなければならない。夫は何も手伝ってくれない。手伝えない。仕事が忙しくてそんな時間がないから仕方ない。本当に亭主関白なんだから。

今回は長男の結婚披露も兼ねている。親戚に披露がしてないので今日一緒にする。そのまま結婚披露の夕食の手配も。
昼は法要。夜は結婚披露。

夫は小学5年生で父親と別れた。
一言で50年といえども並大抵の日々ではなかっただろう。つらい日もあっただろう。
そんなことを口にする性格ではないから普段気づかない。苦労した分、鍛えられた分、人は強くなれるのかな?

今も両親健在で何不自由ない私には到底理解できない事だ。甘えているといわれればそうかもしれない。今も元気な親がいるから。子のこと(私)を心配してくれる親がいるから。
夫から見ればさぞかし親に対してわがままで気ままに見えることだろう。私が。

その50年という節目に長男の結婚。思うところもいろいろあるのだろう。子供の幸せを願わない親はないもの。
夜食に「じねんじょ」を食べさせると知り合いから分けてもらってきた。自分で調理して長男夫婦にご馳走すると言う。
すり鉢やすりこぎを出してきて芋をすりおろす手元を二人がじっと見つめる。都会育ちのSさんは珍しい食べ物に目を丸くしたが「おいしい。おいしい。」と喜んだ。
何年かしたらきっと今日のこの時を思い出すんだろうな。じねんじょの味と共に・・・。


私は無事、法要と結婚披露が済んでホッとする。それも一日で・・・。やれやれ今年の重大な仕事がやっと終わった。
一石二鳥で楽なようだけどちょっと疲れ気味。私の「女将」はたまにだけど、旅館の女将ならこれが毎日続くんだよね。大変だな・・・。