ひなまつり

2006年3月3日 くもり

お雛様を出さなくちゃと思いながらいつのまにか三日になってしまった
七段飾りの一番上のお内裏様とお雛様だけを出す。(最近は簡素化でいつも上段だけになってしまった。)
何十年たっても色が白くて綺麗な顔のお雛様。
下に女の子が誕生して実家の両親から贈られたもの。私、二十七歳。今の長女と同じ年齢。若い!
「お雛様綺麗だね。S子しあわせ?」とお座りもできない妹の顔をのぞきこんでその時二歳だった長男が言った言葉が昨日の様に聞こえてくる。
何回飾ったのかな?一番最初は生後三ヶ月だったから二十八回。
そんなに長い時間が経ったとはとても思えない。あの日のままのお雛様だから。
「健やかに育って。」という親の願いと共にいつも優しく見守ってくれている。
朝、「お雛様出したよ。」と長女に言うと「嫁にも行かず・・・。」と言いながら、でもうれしそうに見に行った。

いつもお雛様を出すと家の中がぱっと明るくなる。赤い毛氈が家の中に春を呼んでくれるようだ。
はやくこのお内裏様みたいな素適な人が見つかりますように。そして長女にも人生の春が来ますように・・・。