だんご雪の本谷

2018年1月14日 晴れ
本谷〜中道

湯の山の清気橋辺りから積雪があり凍っている。バスを含む数台の車が立ち往生していたり、道を塞いでいたりしたが、相方はそこをすり抜ける。寿亭辺りで除雪車と出会い、そこから上は除雪されていた。有難いことに、駐車場まで普通に登れた。長靴のMさんは長石尾根から鎌ケ岳へ行くそうだ。
A吉さん等5人と一緒に総勢7人で本谷へ。
スカイラインは凍っていて、その上に積雪がある。既に本谷へはトレースがある。気温が高いようで、不動岩辺りで暑くて、皆、上着を脱いだりした。積もった雪はベタベタして、アイゼンがだんごになる。高下駄!何度もピッケルでアイゼンをたたいて雪を落とさなければならなかった。
一枚岩の上は尾根を行く。バンド岩手前で、一人、腰が痛くなって、湿布を貼るなど手当てする。ザックを持ってもらって普通に歩いている。
バンド岩。ちょっと相方のピッケルに助けられて上がる。山岳会Tさんも。大黒滝は凍っていた。足元ばかり見て、通り過ぎてから気がついた・・・滑滝は水が流れているので、巻き道を行く。
くぐり岩。正面からではなく、ロープのある側面から登る。柔らかい雪のついた岩に乗るのがちょっと難しい。怖い・・・鎖を見つけてホッとしていると、下からスイスイとオレンジ色さんが登ってきた。ガイドさんらしい。ロープで二人確保している。その二人は同時に登った!?ロープはザックからスルスル伸びている。ビレイはどこで?一人落ちたら三人とも落ちるんじゃないの?私の心配をよそに、くぐり岩を過ぎるとさっさとロープを外していた。

その辺りで、相方も、ガイドツアーさんも、女性群も皆「富士山が見える」と歓声を上げている。目のいい人がうらやましい・・・


だんだん新雪が深くなってきた。2〜30cm。上部中ほどの雪は滑りやすい。アイゼンが決まらない雪。数回踏んで足場を作っては一歩進む。上部では、雪は締まって滑ることはなかった。いい雪!


トラロープへトレース。ガイドツアーさんはこちらへ行ったようだ。相方はドンつきから、足だけ深雪ラッセルだ。後に続く私もほとんどラッセル。いい気分。辿りついた大黒尾根は日射しが暑かった。氷爆直前の雪斜面、表層雪崩が起きている。雪面に蹴り込んでも堅くてなかなか決まらない。相方が去年滑落したのと同じ場面だ。今年は私が滑落しそうになったが、後続の山岳会Tさんがピッケルや手で支えてくれた。ありがとう。

氷爆で、先週伊吹山へ行ったという背高のっぽさんが写真を撮ってくれた。このころ、本谷から何人も到着していた。T尾さんも通ったらしいがお互い気がつかなった。
ギャラリーは、一宮の山岳会総勢15人さんの独占で足の踏み場もなかった。隅っこに座る。ここで腰痛さんは階段降りが痛いのでと、大事をとって、ロープウエイで降りることに。シップとカイロで無事登れてよかったね。

降りは6人で中道へ。御嶽山乗鞍岳、笠ケ岳などがくっきり見える。足元は新雪なので滑らか雪。ガレを駆け降ったり、滑ったりとルンルン気分。昨日と全然違う、超気持ちいい雪。エルガーフエイスの下からはまたまた雪泳ぎ。足に纏わりついてくるシルキーな雪に上機嫌。スカイラインは朝同様に凍っていた。アイゼンを外した相方は何回も転んだ!
朝、鎌ケ岳に行くと言っていた四日市のMさんの車はもうなかった。はやっ!