剣岳

2018年7月13日 晴れ
相方とIさん。
自宅18:30〜立山駅(車中泊
2018年7月14日 晴れ
立山駅6:30〜室堂〜剣沢テント場12:00

剣沢からの剣岳


2018年7月15日 晴れ
剣沢テント場3:00〜長次郎谷4:20〜池の谷乗越7:30〜剱岳(9:30〜11:00)〜平蔵谷〜剣沢テント場14:00

長次郎谷

長次郎谷、右俣の巨大シュルンド

長次郎谷、熊の岩

剣岳山頂





平蔵谷

剣沢テント場


2018年7月16日 晴れ
剣沢6:00〜雷鳥沢〜みくりが温泉〜室堂〜立山12:00〜自宅16:00

みくりが池


14日15日の剣沢は気温14度。着れるものをあるだけ着た。が何枚着ても寒かった。長次郎谷上部右俣のシュルンドは大きくて厳しかった。スリリングな雪渓と八つ峰岩壁歩き。
平蔵谷の降りはバイル二本でクライムダウンする個所もあった。天候に恵まれて、夏山剱岳を存分に堪能した二人だった。

ラッセル跡

2018年2月4日 くもり
本谷〜しぜん学校〜中道

駐車場で隣に停められた方が、「雪の本谷は初めてですが、ついていっていいですか?」 「はい、どうぞ」相方のピッケルを貸すことにする。
愛知県の碧南さん。アイゼンが小さいので頼りないようだ。

「大黒滝」
バンド岩を助ける。先に登った相方の足を持って上がった。話していると秋に一度お会いしていることがわかった。

「滑滝を見下ろす」

「くぐり岩」
くぐり岩はちょっと警戒して見えたが、ピッケルを刺して、その後鎖を持つようにいうとちゃんと登れた。

その後は新雪が深くなり、疲れも出てきたようだ。しぜん学校へピッケルを持ってきてもらうように言って先に行く。

「先週1月28日の私のラッセル跡」
ドンつき手前で振り返ると、先週、自分がラッセルした跡がくっきり残っていた。トレースになっているのだ。頑張った証拠は、10mくらいあるよ。すごいじゃん!自分で自分を誉める・・・左岸沿いのトレースはNさんのもの。


碧南さんはちゃんと学校へ届けてくれた。「一の谷に行きたいがトレースがないと困る」というので、帰りも一緒に中道を降りることに。
そり広場でミス○○の撮影会。いいカメラを持った人が押しかけているが、「こっちのほうが写真になるな」とアイゼン、ピッケル、ザックのいでたちの私を撮った人がいた。もちろん後ろからです・・・


碧南さんは、ゆっくり確実に自分のペースで歩いてみえるので、心配ない。
エルガーフエイス辺りで、桑名の山岳会のM岡さん。話すとS我さんの友達だった。昨年は、リーダーとして、雲の平へ行かれたそうだ。山岳会で鍛えた方なので、雰囲気に落ち着きや深みを感じる。我々と次元が違うよ・・・





駐車場で碧南さんが降りて来るのを待つ。「来た来た」最後までしっかりした足取りだ。お疲れ様でした。

スキー場近くの遊歩道で会ったO田さん、Mさんはまだ戻っていない。たしか武平峠へ降りると言っていたが、峠道、雪深かったのかな?

藤内沢登り降り

2018年2月3日 くもり
中道〜裏道〜藤内沢〜しぜん学校〜藤内沢〜裏道〜中道
駐車場でO川さんにお会いする。今日のコースは、武平峠から中道だそうです。いい写真が撮れるといいね。我々は藤内沢へ。
中道から裏道に抜ける道では、あちこちにアンモナイト。ここでは雪崩跡が多い。御在所東南の斜面だから、陽があたる。こんな雪では藤内沢も危ない。沢は新雪がないと楽しくないよと思いながら歩く。裏道は踏まれてカチカチの雪道。小屋はKさん等山岳会さんが準備中。北谷でその若い人等に追い越される。「今日初めてアイゼンをつける子もいるので、テストストン付近で練習。」3ルンゼまでは行かないようだ。藤内沢入り口でM岡さん。藤内へ入らず、アルフアルンゼへ向かった。テストストンにいるグループは、「一壁です」 積雪期の一壁ってどう行くのかな。


藤内沢にトレ−スはあった。雪質はさらさらすべすべ。大きい氷柱は半分溶けていたが、コオモリ滝は凍っていた。

二週間前、諦めた岩を今日は普通に登る。第一難関突破。新雪が多くなってきた。昨日下界では雨だったが、山は、大雪だったようだ。上から若い人が二人降りて来た。本谷を登って藤内沢へ来たそうだ、「雪が多いので歩きやすい」とはしゃいでいる。

3ルンゼでは氷に張り付いている人数名。下で待っている女性二人が「ウールの下着を二枚身につけているけど寒い」と言っている。我々は、アイスクライミングする人を横目に、ほとんど垂直の雪壁を登る。滑りやすい雪なのでアイゼンが一回で決らない。一歩一歩、慎重に行く。

最後、遊歩道への直登。相方の今日のラッセルは深いつぼ足。足を入れれば滑り落ちることがない。一歩ずつが安定しているので楽しく登れた。


手がかじかんだので、しぜん学校へ行く。ストーブで温まる・・・有難い!

降りはどうするか。明日は立春。藤内沢を降れるのも限られるよ。新雪があるし、今日しかないでしょうと降りも藤内沢へ。
朝、最後に急登した斜面はクライムダウンで行く。一歩間違えばどこまでも落ちそうで怖い。出来るだけ、体を雪面から離して下のステップを見る努力をする。アイスのテラスに降りてホッとする。あ〜緊張した!
ライミングの女性は、朝同様「待っているのが寒い・・・」と言っている。動いていないと、私なら凍える・・・少し下でU田さんが登ってきた。アイゼンと靴が光ってた!
コオモリ滝の上も、ちょこっとクライムダウンで。藤内滝辺りは一歩ずつ確かめるように慎重に足を置く。Kさんの山岳会はこの滝の氷柱で練習中。上には行かなかったようだ。


小屋で、I上さん等と雑談。バイパスを喘ぎながら登って、車に帰りつく。今日は、数年ぶりに藤内沢登り降りできてよかった!
ワクワクチケットの鹿の湯「お湯が出なくて・・・」と断られて、いつものGホテルへ。

本谷で、本格ラッセル

昨日(1月27日)相方は中道。大羽根に車を置いたOさんが七合目で到着。一晩で1m近く積もった雪を三人でラッセル四時間。体脂肪率がめちゃ低いOさんは低体温症になって大変だったそうだ。この日は風がきつく気温も低かった。酷寒の御在所だ。

2018年1月28日 くもりのち小雪
本谷〜中道
駐車場でアイゼンをつける。出発8:00頃。スカイライン新雪20cm。A吉さん等と七人ほどで本谷へ。雪のない熊野から見えた二人は「いい人に出会ってよかった」と一緒に行動する。

「一枚岩」
一枚岩の上、トレースがないので尾根に進む。バンド岩は、左から。鎖にピッケルをかけて。大黒滝は凍っていた。その上に雪が乗っている。

「大黒滝」
滝の上に出た。中ほどから滑滝へと降りる。いよいよラッセル。トレースはないし、雪は深いし。多分1m以上。頭上からピッケルで雪をかく。しっかりした堅い雪。膝で押す、踏む。

「滑滝」
足元の雪は何度も踏んで固める。登山道を行った人が落とす雪が頭に落ちてくる。降って来る。大きい岩のふちは雪がないので嵌り込む。行き止まって、右に回り込み、氷柱のできる岩に辿りつく。右手、右足でチムニー登り。体の右側を雪のついた岩に押しつけながら登ると、左の岩に一歩踏み出せて登れた!道を切り開くことができた。この頃、7人。

「くぐり岩」
くぐり岩は渋滞していた。その後の吹き溜まりが深そうだ。ラッセルさんに、山岳会さんがトップを交代して速く進むように声をかけてくれる。それからほとんど若くて背の高いNさんがトップでラッセル。二番手の私もほとんど同じ。ピッケルでかいて、膝で押して踏んでの作業。つぼ足の穴に回りの雪を入れて何回も踏んで一歩を作る。その後も背を越すほどの吹き溜まりが何度も現れる。最後の氷爆辺りでトップをやらせてもらう。腕、肩、膝、足と全身の各部をフル回転させてラッセル。こんな本格的なラッセル、そう体験できるものではない。多分、数年に一度。ルンルンでかきかきしていたら、右からのNさん道に合流した。5m以上進んだかな?ヤッター!

「本谷上部」
とうとう、総勢18人ほどで今日の本谷を登り切りました。我々はトラロープに進んで、尾根へ、若い人四人はドンつきから。熊野さんは大黒岩へ。尾根の雪は腰くらいまである。フワフワモフモフの雪を一の谷、人口の氷爆へと泳ぐ。ここで雪泳ぎできるなんて思っていなかった・・・
人口の氷爆到着13:00。5時間の雪もがきでした。しぜん学校でマイナス4度。ずっといた本谷は寒くて体感的にはもっと低かった・・・

「人口氷縛への雪壁」

「人口氷縛」

「人口氷縛」
山岳会さんと、朝陽台で軽くパンを齧る。ダウンを羽おっていれば暖かい。いつかのように凍えることはない。降りの中道はまたまた腰まである。凹各部の下までずっとふわふわもふもふ。小雪が舞って来た。この新雪があるのでよりふっかふか。



鹿の湯についたのは3時で、ワクワクチケットはぎりぎりセーフでした。

左俣を登る!

2018年1月21日 くもり
三ツ口谷〜左俣〜鎌ケ岳〜武平峠〜中道
一の谷茶屋に駐車。先週の雪は溶けてしまった。日陰の雪は凍っているが、新雪はない。今日はいつもと反対に、鎌ケ岳から御在所へ。ダム湖跡の雪はスプーンカットになっていた。涸沢で見たような雪面。雨が降ると鈴鹿でもこうなるようだ。小滝の上でアイゼン着用。大滝手前の沢は深くなっていた。この辺りは雪がなくて崩れそうな道を行く。上の滝は凍ってない。

左岸沿いに高巻いて登る。残雪をよく見て、一歩ずつ確かめながら足を置く。どこでもひとつ間違えば落ちる・・・
普通に尾根に登ろうとすると、「左俣を登ろう」と男性軍。「今日は締まって堅い雪だから蹴り込んで登れば楽しい」そうだ。でも脚力も体力もいるよ、私、ついていけるかな?二対一で決定。谷の雪はガチガチ。左俣の降り口まで嵌り込むことがなかった。ただアイゼンの跡だけが残る雪面だった。既に誰かのトレースがあるそうだ。
さて、いよいよ急な堅い斜面を登り始める。気合いを入れて、ピッケルを射す。二人の蹴り込んでくれたトレースにつま先を置いて確実に一歩ずつ進む。後ろを振り返ると急斜面。ひとつ間違えばどこまでも行くよ!それに、寒い。冷蔵庫に入ったようなもんだ。


絶対落ちないようにしようと思うと、緊張して、手に足に力が入る「あづき沢の登りもこんなもん?」とT尾さん。たしか、これくらいの急登が続いて、見えるのは青空と白い雪斜面だけだった。そう思えば楽しいね。緊張がちょっとほぐれた。

最後の急登、左にトラバースしながら登り詰める。途中では下を見ないで、ただひたすら今の一歩だけに集中する。無事シャクナゲ林に到着。よく頑張りました。花芽をいっぱいつけたシャクナゲと大きい木が迎えてくれた。なぜか冬だけ目に止まるこの木。逞しい!

尾根に辿りつくまでの急斜面も今まで以上に堅くて気が抜けない。一歩ずつしっかりアイゼンをきかす。藤内沢同様、ふくらはぎがパンパンだ。尾根に陽が射して眩しい。ここの雪は柔らかい。緊張が緩んでドッと疲れが出て、足が重くなった。


鎌ケ岳。
山頂の祠と鳥居は半分雪に埋もれていた。風はない。ポカリ、コーヒーを頂く。お二人さんのお陰で、無事左俣を登れました。今日の雪だからこそ登れた左俣なのだ。感激!
御在所への雪はどうかな。岩場には雪らしい雪はない。源頭部でアイゼンをはずす。峠へは、残雪があったり、なかったりと疲れる道だった。峠で中道から来たO田さん等とバッタリ。そこからは嵌り込む残雪と岩の道。岩が出て来るとなぜか元気になれた。
しぜん学校。
スキーとそり遊びの人で大賑わい。氷爆が半分溶け落ちていた!
中道は、踏まれて堅い雪道。時々滑ると、お尻が痛かった。雪泳ぎできる新雪はないし・・・キレット手前で、A吉さん等と一緒になる。降りは勢いがついてあっという間に茶屋に着く。今日も、ワクワクチケットで鹿の湯へ。

だんご雪の本谷

2018年1月14日 晴れ
本谷〜中道

湯の山の清気橋辺りから積雪があり凍っている。バスを含む数台の車が立ち往生していたり、道を塞いでいたりしたが、相方はそこをすり抜ける。寿亭辺りで除雪車と出会い、そこから上は除雪されていた。有難いことに、駐車場まで普通に登れた。長靴のMさんは長石尾根から鎌ケ岳へ行くそうだ。
A吉さん等5人と一緒に総勢7人で本谷へ。
スカイラインは凍っていて、その上に積雪がある。既に本谷へはトレースがある。気温が高いようで、不動岩辺りで暑くて、皆、上着を脱いだりした。積もった雪はベタベタして、アイゼンがだんごになる。高下駄!何度もピッケルでアイゼンをたたいて雪を落とさなければならなかった。
一枚岩の上は尾根を行く。バンド岩手前で、一人、腰が痛くなって、湿布を貼るなど手当てする。ザックを持ってもらって普通に歩いている。
バンド岩。ちょっと相方のピッケルに助けられて上がる。山岳会Tさんも。大黒滝は凍っていた。足元ばかり見て、通り過ぎてから気がついた・・・滑滝は水が流れているので、巻き道を行く。
くぐり岩。正面からではなく、ロープのある側面から登る。柔らかい雪のついた岩に乗るのがちょっと難しい。怖い・・・鎖を見つけてホッとしていると、下からスイスイとオレンジ色さんが登ってきた。ガイドさんらしい。ロープで二人確保している。その二人は同時に登った!?ロープはザックからスルスル伸びている。ビレイはどこで?一人落ちたら三人とも落ちるんじゃないの?私の心配をよそに、くぐり岩を過ぎるとさっさとロープを外していた。

その辺りで、相方も、ガイドツアーさんも、女性群も皆「富士山が見える」と歓声を上げている。目のいい人がうらやましい・・・


だんだん新雪が深くなってきた。2〜30cm。上部中ほどの雪は滑りやすい。アイゼンが決まらない雪。数回踏んで足場を作っては一歩進む。上部では、雪は締まって滑ることはなかった。いい雪!


トラロープへトレース。ガイドツアーさんはこちらへ行ったようだ。相方はドンつきから、足だけ深雪ラッセルだ。後に続く私もほとんどラッセル。いい気分。辿りついた大黒尾根は日射しが暑かった。氷爆直前の雪斜面、表層雪崩が起きている。雪面に蹴り込んでも堅くてなかなか決まらない。相方が去年滑落したのと同じ場面だ。今年は私が滑落しそうになったが、後続の山岳会Tさんがピッケルや手で支えてくれた。ありがとう。

氷爆で、先週伊吹山へ行ったという背高のっぽさんが写真を撮ってくれた。このころ、本谷から何人も到着していた。T尾さんも通ったらしいがお互い気がつかなった。
ギャラリーは、一宮の山岳会総勢15人さんの独占で足の踏み場もなかった。隅っこに座る。ここで腰痛さんは階段降りが痛いのでと、大事をとって、ロープウエイで降りることに。シップとカイロで無事登れてよかったね。

降りは6人で中道へ。御嶽山乗鞍岳、笠ケ岳などがくっきり見える。足元は新雪なので滑らか雪。ガレを駆け降ったり、滑ったりとルンルン気分。昨日と全然違う、超気持ちいい雪。エルガーフエイスの下からはまたまた雪泳ぎ。足に纏わりついてくるシルキーな雪に上機嫌。スカイラインは朝同様に凍っていた。アイゼンを外した相方は何回も転んだ!
朝、鎌ケ岳に行くと言っていた四日市のMさんの車はもうなかった。はやっ!

藤内沢

2018年1月13日 晴れ時々くもり
藤内沢〜中道

先週の雨で、雪が溶けたようで、駐車場へは普通に到着。スカイライン道は凍ってツルツル、一部水が溢れでて川のようだった。中道から裏道へ抜ける。足の速いH尾さんはすぐ追いついて来た。裏道は踏まれて堅い雪道。新雪は数センチ。

H尾さんは、ウサギの耳辺りから藤内沢入り口まで谷をつめた。我々は普通に登山道を行く。テストストン近くで、一壁下のアイスを見にった人が氷の欠片を落とした。15センチほどの氷塊が横をすり抜けた。こんなのに当たったら大怪我だよ!あー怖かった。

藤内滝の上からはトレースが狭いので、一歩ずつ確かめながら慎重に足を置く。大きい氷柱辺りで若い人に先を譲る。コオモリ滝は凍っていた。ピッケルを氷に差し込んでアイスクライミング!

左岸沿いに大岩を行くが足元が凍っている。怖怖渡って大岩に辿りつくが、ここも氷壁!とても我々ごときに登れない。落ちたらどこまで行くやら。先行の若い人は戻って、マイナスの滝の方へと降りた。行きたがった相方をなだめ、我々も降りる。一度溶けた雪面を降るのもめちゃ怖い。所々、氷壁も現れて必死に登った。その後、H尾さんは前尾根直下の谷へ。我々は三ルンゼへと急登。堅い雪面を蹴る。

アイスクイライミング横の氷壁で練習を始めた若い人は素手?ビックリ!若いってそんなことができるんだ。「アイゼンも登山用なので蹴り込めない・・・」雪山で氷が出て来たという設定とか。なるほど。


最後の胸突き八丁、遊歩道への急斜面。氷のような雪面で強く蹴り込まないと一歩が決まらない。仰ぐと、前を行く相方のトレースから表層雪崩。厚さ数センチ程の氷の板が滑り落ちて来る。怖っ!慌てて木にしがみついて必死に直登。ふくらはぎがパンパンになった。無事辿りついてホッとする・・・


しぜん学校。
ストーブで暖まって休憩。その後中道へと歩き始めるが、足が重くて前に進まない。藤内の急斜面が足にこたえた。疲れすぎて、休み休みとぼとぼ歩く。中道のガレや、堅く踏まれた雪面に足はガクガクだった。